オリンパスカメラで使用したい三脚とは|ブレない写真でワンランク上を目指す

オリンパスカメラを買ったけど三脚は必要なのだろうか。

手ブレ補正があるのだから三脚なんて要らないのでは。

三脚ってどうやって選べばいいの。

色んな種類があって何を基準に選べば良いのかわからない。

オリンパスカメラを使っていて三脚についてのいろんな悩みは無いでしょうか。

本記事では

  • オリンパスカメラを使った三脚選びがわかる
  • 三脚をどんなとき使えば良いのか理解できる
目次

オリンパスカメラに三脚は必要なのか

結論からいえば必要です。

フィルムカメラの時代は焦点距離を分母にしたときのシャッター速度が手持ちで撮影できる限度と言われていました。

デジタルカメラになってから手ブレ補正機能が取り入れられ格段に手持ち撮影が増えました

その理由は5段分シャッター速度が遅くなっても手持ち撮影可能となったからです。

たとえばズイコーレンズ50 mm(フルサイズ換算100mm相当)のレンズを用いたとします。

フィルム時代の手持ち限界シャッター速度は1/125とされてきました。

フィルム時代には撮影スタイルが厳しく書かれていた

しかし5段分の手持ち補正が可能となったことで一氣に1/4まで手持ちできることになりました。

撮影スタイルは脇を締めてしっかりとホールでょング

説明すると、1/60(1段)、1/30(2段)、1/15(3段)、1/8(4段)、1/4(5段)だからです。

段数012345
シャッター速度1/1251/601/301/151/81/4
OM-D
手持ち撮影
フィルム時代不可
設定:M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO/ 50mm使用(フルサイズ換算100 mm)、手ぶれ補正5段

この効果のお陰で、デジタルカメラでは三脚必須的な考えから開放されたのでした。

プロ写真家なら2段ぐらい遅い手持ちも可能という逸話も

スナップなどの速射性を求められる撮影は、もともと三脚を使用することはありません。

一方で、室内での撮影では日光が入らない場所も多くシャッター速度は遅くなる傾向にあります。

こんな場合5段分の手ブレ補正は大変効果的です。

Zuiko100mm(換算200mm)で手持ちができるのは手ぶれ補正のおかげ

室内では三脚を立てる場所が少なく、また場所によっては許可も必要になるからです。

絞りとの関係が大切に

手持ち撮影が可能になったと言っても完全に三脚から開放されたことにはなりません。

なぜならカメラには絞りとISO感度という2つの要素を絡める必要があるからです。

シャッター速度5段分と言っても、それが開放絞りでの場合だったならどうでしょう。

レンズの開放値で手ぶれ補正ギリギリなら三脚は絶対要るよ

室内撮影でボケ味を活かした撮影なら絞りは開放値相当ですから大丈夫です。

ところがパンフォーカスを求める撮影ならある程度絞った撮影が必要です。

2段から3段絞った撮影を試みたいと考えるなら、シャッター速度は2段から3段分遅くなります。

こうなると手ぶれ補正のありがたみが薄れていくことになります。

表を御覧ください。

絞り値4.05.68.011
シャッター速度1/41/21″2″
手持ち撮影の可否否(要三脚)
設定:M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO/ 50mm使用(フルサイズ換算100 mm)、手ぶれ補正5段

絞りが1段づつ大きくなるにつれシャッター速度が1段づつ遅くなります。

フルサイズで100mmレンズを使っていて絞り開放時にシャッター速度1/4であったとします。

絞り開放時なら手持ち撮影は可能でしょう。

といころが絞りを3段絞り込みたいと仮定した場合、シャッター速度は一氣に3段分遅くなります。

建築室内を日中撮影してもパンフォーカス撮影だから三脚は必須

つまり1/2(1段)、1秒(2段)、2秒(3段)の2秒撮影が必要になります。

これでは手持ち撮影は事実上不可能です。

これはISOとの関係にも大きく関わります。

デジタルカメラになってから高感度ISOが当たり前になってきています。

機種によっては100万単位での超高ISO感度実現をうたった物もあります。

ISO感度上限設定を上げ過ぎるとノイズが多い写真になるよ

これほどまでに高感度ISOが実現したとしても、画像ノイズを考えるとISO1600~3200が実用的限界値です。

もしストックフォトなどで採用されたいのでしたらISO640以下に抑えることが求められます。

たとえばフルサイズで100mmレンズ、手ぶれ補正5段分の機種でシャッター速度1/4だったととしましょう。

これがISO6400での状況にあり、ノイズ低下を目的としISO800ま落とす必要があるなら、

ISO640032001600800
シャッター速度1/41/21″2″
手持ち撮影の可否否(要三脚)
設定:M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO/ 50mm使用(フルサイズ換算100 mm)、手ぶれ補正5段

ISO3200(1段)、ISO1600(2段)、ISO800(3段)で3段分のシャッター速度低下となります。

つまりISO6400時に1/4であったシャッター速度が1/2(1段)、1秒(2段)、2秒(3段)となります。

手ぶれ補正5段はデジタルカメラ時代になって、確かにおおきな恩恵をわたし達に与えてくれました。

絞り値とISO感度を考慮して手ぶれ補正効果を考えよう!

ところがその効果は万能ではありません。

デジタルカメラの時代でも、高解像度、低ノイズの高品質画像を追求するなら三脚は必須です。

三脚を選ぶときに氣をつけたいこと

三脚はできるだけ撮影時には持参したいところです。

ただし三脚はかさばりの多さと重量が増えることから最小に済ませたいと考えるのが普通です。

さて三脚の選び方ですが、以下のようなポイントを頭に入れておきたいものです。

三脚選びのポイント
  • 軽すぎず重すぎず
  • クイックシューはできるだけ付ける(もしくは付いたものを選ぶ)
  • 自由雲台よりも3ウェイ方式がベター

軽すぎず重すぎず

撮影者にとって三脚は使う頻度が低いことからできるだけ軽いものを選びたい心境が働きます。

これはある意味正解です。

しかし持参するオリンパスカメラのセット内容によっては軽すぎる三脚では役不足におちいります。

その要因の一つは転倒です。

PROレンズでも400g程度の軽い標準レンズなら問題は少ないでしょう。

ところがM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROのような600g近くの重さになると話は違います。

オリンパスOM-Dカメラの重量が500g程度ならそれだけで1kgを超えてしまいます。

三脚の重さと安定性の比較
過度に重い三脚を持ち歩くと撮影の前に疲れてしまう

三脚は耐荷重という指標があります。

この耐荷重はブレを保証するものではありません。

なぜなら氣象条件などで絶えず変化するからです。

もし耐荷重を上回るカメラとレンズをつけたならバランスを欠き転倒を招きやすくなります。

つまり頭でっかちな組み合わせは、カメラを損傷させる危険性が増えるということです。

三脚を購入するなら耐荷重を必ず見る癖をつけてください。

メーカーによっては耐荷重の表現が異なります。

Velbonは国産三脚メーカーとして優秀でカーボンやマグネシウムを多用した製品づくりに長けています。

Velbonのサイトでは三脚の耐荷重について推奨積載質量と脚最大荷重の2つの指標が掲載されています。

用語はメーカーそれぞれ独自の考えがあるようです。

今回、Velbonに推奨積載質量と脚最大荷重について具体的な違いについて問い合わせしてみました。

回答は以下となります。

推奨積載質量とは
推奨積載質量とは
脚最大荷重とは
脚最大荷重とは

例を上げると

UT-3ARは推奨積載質量1.5 kgで、ミラーレス一眼+標準ズームレンズまでが推奨機材。

という詳細なことも教えていただけました。

同様の三脚でManfrottoのElementトラベル三脚(自重1.15 kg)の製品があります。

ここには最大耐荷重4 kgと記載があります。

Velbonから頂いた回答をManfrottoのElementトラベル三脚に当てはめてみましょう。

ManfrottoのElementトラベル三脚(自重1.15 kg)の最大耐荷重4 kgはVelbonで示される脚最大荷重に相当します。

つまり実用的な耐荷重ではなさそうです。

VelbonのUT-3ARの最大耐荷重6kgに対しManfrottoのElementトラベル三脚の最大耐荷重4 kgとなっています。

VelbonのUT-3ARが推奨積載質量1.5 kgと記載されています。

推奨積載重量で1 kgと1.5 kgでも0.5 kgの安心感は大きい

ベルボン UT-3AR 軽量ミラーレス向けトラベル5段三脚

価格:11,970円
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Velbonのトラベル三脚が優秀なのは縮長(縮めたサイズ)が30 cmを切るという点

つまりManfrottoのElementトラベル三脚の推奨積載質量は約1 kgと推定できます。

よくManfrottoのElementトラベル三脚は4 kgまで大丈夫という記事を見かけます。

しかし実際にはカメラとレンズ合わせて1 kgが実用範囲のようです。

VelbonのUT-3ARとManfrottoのElementトラベル三脚は作りがほぼ同等です。

そのため両者ともにミラーレス+標準レンズもしくは軽量標準ズームが推奨となります。

軽量三脚は非常に魅力的です。

しかし実用性で三脚を使ってみたものの、結果的にブレ写真ばかりとなっては持ち出した意味がありません。

三脚を選ぶ際は推奨積載質量と連れていきたいカメラとレンズの組み合わせをよく考える必要があります。

クイックシューはできるだけ付ける

クイックシューとはカメラの底部につけるプレートのようなものです。

あらかじめクイックシューをつけておくとカメラと三脚の装着が素早くできます。

クイックシューの詳細は別記事で述べようと思います。

ここでは簡単にクイックシューの紹介をしておきたいと思います。

クイックシューは三脚側にベースシューを取り付けておき、カメラにはクイックシューを取り付けます。

一度クイックシューを使うとねじ込み取り付けはできなくなる

メーカーによって取付方法は異なります。

Velbonはクイックシューの歴史が長く、フィルム時代からお世話になっています。

Velbonの特長はワンアクションで三脚との接続が可能となるところです。

三脚穴にカメラの底部のネジをねじ込む時間はかなり長くなり、取外しが面倒です。

クイックシューがあるときと無いときの脱着の違い

面倒な作業が続くと、必要な作業であっても三脚を使うことを避けてしまいがちです。

その結果、ブレ写真のオンパレードということにもなりかねません。

三脚を購入する際はクイックシューが最初からついているものか、別途購入したほうが後々楽になります。

自由雲台よりも3ウェイ方式がベター

三脚はそれ自体では使うことはできません。

三脚の上部には必ず、雲台というものが取り付けてあります。

雲台には自由雲台と3ウェイ雲台と呼ばれる2つのモデルがあります。

自由雲台はかさばらず、重量も比較的軽量なモデルが多いです。

一方、3ウェイ雲台は前後左右に独立した動きがある点が特徴的です。

3ウェイ雲台は見た目、かさばりが大きく重量も自由雲台に比べ重くなります。

安定感は3ウェイ雲台は抜群です。

じっくり被写体と向き合いたいなら3ウェイ雲台は最高

カメラを動かす際に稼働ロックを解除(アームのネジを外す方向に)しても容易にカメラが動きません。

他方、自由雲台はワンロックでボールが締め付けられることでカメラが固定されます。

そのためロックネジを緩めた瞬間、締め付けられたボールがフリーとなります。

自由雲台は基本カメラを持って作業すること

フリーとなったボールはカメラを取り付けたままだと自重であらゆる方向に一氣に傾きます。

センターポールを上げずに使用した場合、自由雲台のロック解除は注意が必要です。

3ウェイ雲台の取り扱いと自由雲台の取り扱いの違い

もしロック解除で自重による傾斜に氣付かないとカメラが三脚の角に当たる事故が発生するからです。

自由雲台は便利ですが、使い方に慣れておく必要があります。

オリンパスカメラをしっかりとしかも安全に三脚で撮影を行うなら3ウェイ雲台が確実です。

自由雲台が使い慣れ少しでも軽量化を目指すなら
オリンパスカメラで多くの撮影シーンに対応可能な三脚

三脚を選ぶ基準

オリンパスカメラを使用しても、レンズは被写体と目的とする撮影によって人それぞれです。

スナップ中心ならカメラを下げていくだけで十分ですが、ミニ三脚があれば夜間撮影に重宝します。

結婚式など室内で暗めの場所なら標準レンズを中心とし、望遠レンズ1本を持っていくことになるので推奨積載質量1.5 ~2 kgまでのものが向いています。

関連記事:オリンパスレンズの選び方|PROレンズの魅力と単焦点の使い分け

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROとの組合せなら

山岳なら広範囲が写し込めるレンズ1本で重量の関係もあるのでトラベル三脚を選択。

野鳥撮影なら超望遠レンズを持参するため推奨積載質量2 ~3 kg程度のしっかりしたカーボン製。

三脚はできるだけ大きなカメラとレンズのセットに対して対処できるものが理想的です。

しかし移動手段によって理想が叶うかどうかが分かれます。

そんな場合、想定される撮影で一番良く使用するだろうレンズとの組合せに見合う三脚を選ぶことです。

いろいろな撮影を考えるなら三脚は複数本必要になるね

オリンパスカメラが大変優秀なのは、カメラとレンズとのセット重量がフルサイズに比べ格段に軽くなる点です。

軽量化は自動的に持参する三脚の重量も軽減してくれます。

超望遠レンズであっても自重が軽くなれば準備する三脚もワンランク下げられます。

使用場面で選ぶ三脚

使用場面と選定される三脚との組合せを表にしてみました。

これまでの撮影経験に基づいて選んでいます。

メーカー撮影シーン
スナップ室内撮影山岳旅行野鳥
Velbonスマホ三脚 M32 miniSHERPA 435III NUT-43II ULTREK 高伸縮比三脚小型高伸縮比5段三脚 UT-3 ARSherpa 635III N 雲台付三脚
ManfrottoMTPIXIEVO-RD PIXI EVO ミニ三脚befree 3ウェイライブ アドバンスElementトラベル三脚 スモール カーボンElementトラベル三脚 スモール190プロアルミニウム三脚3段 RC2付3ウェイ雲台キット

オリンパスカメラで選んではいけない三脚

スマホの台等により三脚の世界がさらに拡大しました。

その一つに一脚のような三脚の登場があります。

三脚といえど、地面から30cmほどの範囲で広がる三脚に似た1脚です。

この製品は、きゃしゃでオリンパスカメラでも使用はできません。

華奢な三脚使用のものはオリンパスに使用できない
PENシリーズも使用しないようにしましょう

バランスが悪く付けると必ず転倒するからです。

この手の製品は、スマホや360度カメラを取り付けるのが関の山なので、選択肢に入れないようにしましょう。

三脚使用時は手ぶれ補正はオフに

オリンパスカメラは手ぶれ補正が初期設定でオンになっています。

手ぶれ補正は手持ちの際の揺れを検知し、自動で補正してくれるシステムです。

ところが三脚に固定した際の微細な揺れは逆に感知しすぎて手ぶれ補正を極端にする場合があります。

この減少を防ぐためにもカメラ設定では手ぶれ補正をオフにして撮影しましょう。

手ぶれ補正オフし忘れで必ずブレるわけではないけど設定すると安心

オフ設定は、十字の真ん中にあるOKボタンを押すことでメニューが表示されます。

必ずオフでなければブレるのかというとそういうわけではありません。

リスクを減らす意味でも取扱説明書に記載の内容に従った方が安心ということです。

三脚が壊れたときどうすればいいか

三脚はデジタルカメラと違い、モデルチェンジが早くはありません。

しかしながら製造中止となる時期は必ずやってきますので、故障した場合はメーカーのホームページから問い合わせしましょう。

多くは石突などのパーツ紛失によるものですが、これは部品番号から購入できる場合もあります。

一方で脚が曲がってしまったなどの重修理についてはホームページに記載がないことが多いです。

過去にManfrottoの190の三脚で鋳物の部品に割れが生じたことからメーカーに問い合わせしたことがあります。

その際は交換可能ということでしたので、メーカーに送り部品交換で完治しました。

氣に入った三脚なら破損しても諦めずメーカーに問い合わせを

製造中止後は部品の残数が限られます。

メールや電話で問い合わせし修理可能かどうかメーカーに確認しましょう。

できないと思っていた修理も問い合わせによっては可能なこともあります。

修理可能とわかったときはおおよその費用を確認し、新品購入との比較も忘れず実施しましょう。

まとめ

三脚選びは実に大変です。

フィルムカメラでは35mmカメラらから4インチ✕5インチフィルムを用いた大型カメラまで使用しました。

その間、三脚は複数本を購入しました。

デジタル時代になってから35mmカメラで使用していた三脚よりも軽量なもので済むようになりました。

ミニ三脚も使いやすく魅力的な製品が登場していますので選択の余地は、2000年頃に比べ格段に上がっています。

家電量販店で見て触ってみても結局のところ実場面で使用してみないとわかりません。

この記事を見てどんな三脚を選べば良いのかを学んでいただけたなら幸いです。

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