マイクロフォーサーズレンズの選び方|PROレンズの魅力と単焦点の使い分け

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マイクロフォーサーズのカメラを買おうと思うけれどもレンズはどうしたら良いのだろう。

オリンパスを買おうと思うけれどもPROレンズでないと写りが悪いのだろうか。

はじめから高級レンズを選ぶほうが選択は間違っていないのだろうか。

単焦点レンズが氣になるけどどうやって使いこなせば良いのだろう。

このようにレンズ選びで迷う方は結構いるのではないでしょうか。

本記事の内容

  • オリンパスレンズをどう選べば良いのかわかる
  • PROレンズとの違いがわかるので、お金をうまく使うことができる
  • 単焦点レンズの位置づけが理解できる
目次

PROレンズの選び方

オリンパスのPROレンズは神レンズと呼ばれるものもあります。

PROレンズは低分散や高屈折率と呼ばれるような高級素材が多用されています。

極限まで色のにじみや解像度を抑える高級レンズを贅沢に用いられているので理想のレンズと言い換えることができます。

そのため価格は一般に販売されているものよりも高価です。

PROレンズはこだわりが凄いね

また鏡胴(いわゆるレンズのボディ)の素材も信頼のおける金属を用いるなど高級感にこだわっています。

コストよりも映りを重視した設計なのである程度の重量が発生します。

たとえば同じ画角の40-150mmで比較してみましょう。

一般のM.ZUIKOレンズでは重量が190gであるのに対し、PROレンズは880g(三脚座込み)とかなり重くなります。

M.ZUIKO PROレンズと重さ(g)M.ZUIKOレンズと重さ(g)重量差(g)
40-150mm F2.8 PRO
(880g)
40-150mm F4.0-5.6 R
(190g)
690
12-40mm F2.8 PRO II
(382g)
14-42mm F3.5-5.6 EZ
(150g)
232
12-45mm F4.0 PRO
(254g)
104

PROレンズは解像度だけではなく、様々な条件下での写り込みに対する防止策が図られています。

たとえば直射日光がレンズに入り込んだ際のフレアの防止。

広角側で発生しやすい球面型の写り(画像が丸くなる状態)に対する補正。

望遠側で発生しやすい糸巻き型の写り(画像が凹んだようになる状態)に対する補正。

色のにじみを徹底的に抑える防止策。

高価な理由は素材も設計もしっかりしているから

などさまざまな予防策が高級レンズを用いることで実現できます。

さらに撮影距離をできるだけ短くする工夫もなされています。

よく解像度うんぬんという内容を見かけますが、高解像度は課題の一つに過ぎません。

オリンパスレンズの解像度比較(中心部比較)
解像度試験に使用したレンズ
今回用いた解像度テストのレンズ
各レンズの中心解像度比較
赤丸部分を解像度比較
焦点距離25mm、F5.6中心部の解像度
M.Zuiko ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.Zuiko ED 12-200mm F3.5-6.3
M. Zuiko Digital ED 14-150mm f4.0-5.6IIでの比較
焦点距離100mm、F11での比較
M.Zuiko ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.Zuiko ED 12-200mm F3.5-6.3
M. Zuiko Digital ED 14-150mm f4.0-5.6IIでの比較
傷手距離100mm、F11での比較
M.Zuiko ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.Zuiko ED 12-200mm F3.5-6.3
M. Zuiko Digital ED 14-150mm f4.0-5.6IIで比較
望遠側での比較
M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm II f4.8-6.7
M.Zuiko Digital ED 40-150 mm f4.0-5.6 Rでの比較

さすがにPROレンズの解像度は高いが安価なレンズも中心部の解像度は高くなっている

高解像度だけを目的としてもハイレベルな写りを実現することは難しいのです。

さまざまな場面を想定した安定した写りを実現させることがPROレンズの目標です。

贅沢な素材や材料がふんだんに使われるため、結果的に重量が増えることになります。

特に高倍率ズームにおいてはレンズ枚数が増えるので顕著です。

オリンパスレンズの解像度比較(周辺部比較)
解像度試験に使用したレンズ
今回用いた解像度テストのレンズ
周辺部の比較
赤丸部分を解像度比較
焦点距離100mm、F8での周辺部比較
PROレンズの解像度は高いが安価なレンズでも周辺部の解像度は使えることがわかった

標準ズームではM.ZUIKOレンズに比べ100gから200g程度重くなる傾向にあります。

さらに望遠ズームでは700g近くも重くなる場合もあります。

それでもマイクロフォーサーズレンズはフルサイズに比べ格段に軽量なレンズ作りが実現可能です。

過剰なセンサーサイズはレンズが重くなるだけでなく、高価な代物となるだけです。

マイクロフォーサーズはPROレンズでも価格面でフルサイズに比べ手の届く範囲に収まってくれるものが多いです。

そのためPROレンズの選択はアマチュアにとっても十分視野に入ります。

PROレンズに置き換える理由で手持ちレンズを手放す人もいるほど

価格は定価で10万円近くするモノが多いですが、写りは抜群に良いのでPROレンズだけを使う人も多いです。

M.Zuiko ED 12-100mm F4.0 IS PROは広角側でフルサイズ換算24mmをカバーしています。

さらに望遠側はフルサイズ換算200mmをカバーしているためこれ一本で多くの撮影に対応できます。

重量はありますが、これ一本でほとんどの撮影が実現します。

関連記事:オリンパスの強みとマクロフォーサーズで十分な理由10選|最強カメラの将来

購入前に一度借りて確かめてみたい
渓谷でオリンパス

オリンパスのコンパクトさを考慮したレンズ選び

オリンパスカメラはマイクロフォーサーズセンサーサイズなので非常にコンパクトです。

コンパクトさは女性から中高年まで幅広く受け入れられます。

理由は持ち運びに便利で、重宝するからです。

コンパクトさを武器にしたオリンパスのカメラには、コンパクトなレンズが最も似合います。

PROレンズは写りが抜群によく、どれを選んでも間違いはありません。

カバンにそっと忍ばせておきたい場合などには最適です。

PROレンズでは標準域に特化したレンズがあります。

その種類はM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO IIです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO IIは重量が400 g弱とやや大きめです。

重さと性能を天秤にかけてどっちが優先か考えてみると良い

一方でM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROは250 g程度とコンパクトなので持ち運びには便利です。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO IIはレンズの明るさが12-45mm F4.0 PROに比べ1段階明るくなります。

明るいレンズは1段分早いシャッター速度が切れるので有利です。

ただし持ち運びと利便性を考えると、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROは優秀です。

オイラはコンパクトさが優先

街中で素早くシャッターを切る場合などできるだけ広い画角をもつ広角は便利です。

スナップ撮影は即座に撮影することが必要なのでフルサイズ換算24mmは大変重宝します。

望遠域はブレた写真となりやすいため広角から標準域を主体に考えることは賢明です。

スナップ主体でとらえるなら望遠側はカットしても構いません。

解像度から保険的な使い方ならED 40-150 Rを持参してもいいね

もし望遠側を必要とするなら、保険用として小型望遠レンズを持ち歩くことも視野に入れてもいいでしょう。

スナップ主体なら標準域を主体とした高性能PROレンズを採用すれば最高のシャッターチャンスが得られます。

M.Zuiko Digital 12-40mm F2.8 Pro II
M.Zuiko Digital 12-45mm F4 Pro
M.Zuiko Digital ED 12-200mm F3.5-6.3
M.Zuiko Digital ED 12-100mm f4.0 IS PRO
M.Zuiko Digital ED 75-300mm F4.8-6.7 II

旅行など選択肢が限られたときのレンズ選び

旅行にオリンパスカメラを持ち出すとき、できるだけコンパクトなカメラライフを実現したいものです。

荷物がかさばる場合、レンズを複数持ち歩くことは不便です。

PROレンズは最高の一本ですが、どうしても荷物の量を減らしたい場合などやや重量が氣になってしまいます。

飛行機でLCCを使用する場合などは持ち込む重量制限が氣になってしまいがちです。

そんなときは高倍率のズームレンズで重量が軽いものを選択することを視野に入れましょう。

遠出の旅行では、広角と望遠をバランスよく詰め込んだレンズは理想的です。

広角側フルサイズ換算28mm、望遠側フルサイズ換算300mmあればたいていの撮影に事欠きません。

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIはバランスに優れたレンズです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II
広角は14mm(28mm)までだが望遠側150mm(300mm)まで網羅しているコンパクトさには脱帽

重量も300 gに満たずレンズ本体もスリムでとてもコンパクトに設計されています。

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIはキットレンズとして販売されることがあります。

しかしこのレンズの実力は十分です。

理由は15枚中6枚の40%に高屈折率や低分散の高級レンズが使用されているからです。

さらに防塵防滴と雨の心配がほとんど無いので、どんな天候に見舞われても安心して撮影できます。

荷物の関係で1本しか持ち運べないときこのズームは大きな武器に

長期旅行に行く際のレンズ選択はM.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIが上位にあがります。

家族と一緒に行動する際にも邪魔にならず、それでいて優れた写りをしてくれるからです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II

カメラを本質から理解したい人のレンズ選び

フィルムカメラの時代は標準レンズを使いこなすべきなどと、よく雑誌で取り上げられていました。

これはレンズの画角を頭に覚えさせることが大切だと言われていたからです。

一眼レフカメラが登場し始めた頃はズームレンズなどほとんど無く単焦点ばかりでした。

なかでも50mmレンズは35ミリカメラにおける標準レンズと呼ばれていました。

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
画像元:OMソリューションズ
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8

画角を覚えることはスナップ撮影では役に立ちます。

瞬間をとらえたとき、どこまでの範囲が写真に写り込むかを理解できるからです。

目がカメラの役割を果たせば、見ている対象とレンズの画角が一致することで正確な撮影ができます。

オリンパスカメラはマイクロフォーサーズなのでフルサイズで50mmといえば25mmがそれに当たります。

撮影するとき標準レンズ1本だけを持ち出すことは勇気がいります。

単焦点でその日を決めれば一人前のカメラマン

しかし一度慣れてしまえば、画角に合わせた対象を見つけられるようになり撮影が楽しくなります。

また単焦点はズームレンズに比べ格段に明るいレンズが選択できます。

そのためボケを生かした撮影が容易となり、ズームでは味わえない映像を得ることができます。

F1.2 ~ F2.0までの世界は単焦点レンズならではです

特に標準レンズは安価な割には明るいレンズを入手することが可能でコストパフォーマンスに優れています。

単焦点であるがゆえに複雑なズームレンズよりもレンズ性能は数段高くなります。

単焦点なら逆光に強く、さまざまな収差を徹底的に排除できる設計が可能です。

単焦点の強みは高価なPROレンズに匹敵する、高解像度のきれいな写真が手に入ることです。

さらにスナップショットを活かすためには広角レンズをうまく使いこなすことも大切になります。

フルサイズで28mm相当のレンズはスナップで多用されています。

M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PROやM.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0がスナップ撮影向きです。

広角でフルサイズ換算28mmはスナップの定番です

シャッター速度が遅くなる手ブレが心配になる夜間撮影では、明るい単焦点レンズは威力を発揮します。

お氣に入りの画角の単焦点レンズを1本持っておくことは撮影で大きな力を発揮してくれます。

M.Zuiko 25mm F1.8
M.Zuiko 12mm F2
M.Zuiko 17mm F1.2 PRO
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