マイクロフォーサーズ|ZUIKO PREMIUM単焦点レンズの実力と軽快な映り

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これ一本で1日中撮影できる

マイクロフォーサーズで17mmはフルサイズ換算34mm。

ざっと35mmレンズと思えばいいでしょう。

フィルム時代35mmレンズ(フルサイズ)は準広角レンズと言われました。

特にコンパクトカメラで重宝され、単焦点レンズの代表格と言っても過言ではありません。

スナップ撮影では14mm(フルサイズ換算28mm)と17mmが特に使用されます。

理由は適度な広角と適度な寄りが可能なレンズだったからです。

夜は光の魔術師

25mm(フルサイズ換算50mm)は視覚に近いということで標準レンズと言われましたが、

ここ最近では25mmの画角はやや望遠に近いと認識されるようになり17mmがそれに代わろうとしています。

筆者も時折スナップで単焦点レンズを持ち歩くことが多いですが中でも17mmを付けっぱなしにすることが多いです。

そこそこの広角で広くもなく狭くもない中途半端と言われそうですが、使ってみるとシックリ来ます。

PROレンズ並みの機能と性能

ZUIKO PREMIUM 17mm F1.8は映像のキレが良くコンパクトで非常に使い勝手が良いです。

特筆したいのは、このレンズにはスナップショットフォーカス(SSF)が搭載されている点です。

ただSSFはPROレンズに搭載されているMFクラッチとは少し違います。

それはピントを正確に合わせるピーキングやクローズアップ機能と連動しないことが上げられます。

SSFはレンズに表示される絞りに従った被写界深度が確認できるため置きピンが可能となります。

MFクラッチと酷似した使い方ができるためスナップショットには最適です。

SSFがMFクラッチと若干違う機能を示しますが、即座にMFに切り替えられる点は同じです。

ピーキングで正確なピント合わせを求める場合はカメラ側でMFに切り替えする必要があります。

MFクラッチと違うと書きながらこのSSFは使ってみるとメチャクチャ便利です。

SSFが搭載されているのはZUIKO PREMIUM 17mm F1.8と同20mm F2.0だけです。

金属製は安心感が違う

SSF機能は置きピンが便利

その理由はわかりませんがスナップ特化レンズととらえると置きピン撮影を前提に設計された可能性があります。

置きピンはある任意の距離にフォーカスを固定し、被写界深度はF値で決めるという技術です。

この方法によって固定ピント位置の前後(特に後ろ側)までパンフォーカスとなります。

スナップでは速射性が最も重要です

ピントを合わしているうちに被写体が移動や変化するなどしてせっかくの作品を逃す可能性があります。

そこで置きピンをすることでF値を8~11程度に合わせておきチャンスが来たらスッと撮影します。

MFクラッチは置きピンができる最適な方法で距離メモリも付いていることから風景にも役立ちます。

小さいながらこのような機能があるだけでZUIKO PREMIUM 17mm F1.8のお得感は半端ではありません。

防塵防滴がついていない

PREMIUMレンズすべてに言えることですがこのレンズにも残念ながら防塵防滴性能はありません。

ただスナップでは雨天の最中カメラを雨に濡らしながらの撮影はまずありえません。

そんなふうに割り切ってしまえば絶対的に必要な機能という訳では無いでしょう。

少し厄介なのが、防滴は良いにせよ防塵はやはり必要性を感じます。

公園や砂浜などでの撮影で強風が吹く中での防塵対策はかなり氣を使います。

F4.0まで絞ればパンフォーカスに

F1.8の余裕はありがたい

暗部ノイズは拾いやすいがしっかり描写できている

こんなと若干でも防塵機能が備わっておれば風に煽られた砂塵を恐れることなく撮影ができるからです。

マイクロフォーサーズの単焦点レンズとしてパナソニックのGシリースもあります。

このシリーズでは防塵防滴は付与されているものも多いためPREMIUMレンズはやや歴史を感じてしまいます。

デザイン的にはPREMIUMレンズがフィルムカメラのレンズを彷彿させる部分もあり悩ましいところです。

2020年にオリンパスからカメラ事業が譲渡されました。

新たに立ち上がったOM SYSTEMから新ブランドのPREMIUMレンズⅡの登場も望まれるところです。

次はPREMIUM M.ZUIKO 12mm F2.0

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