Zuiko PREMIUM単焦点レンズの実力と軽快な映り

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ママレンズと侮れない描写性能を持つ中望遠M.Zuiko 45mm F1.8

M.Zuiko 45mm F1.8はママのためのファミリーポートレートレンズとしてホームページに記載されています。

その実力はまるで初心者をターゲットにしたような表現です。

そこにはOLYMPUS PENのキットレンズとしての扱いのようにも見えます。

以前はライトなPENにオマケのようについていたレンズですが根底にある描写は撮った瞬間にわかります。

特にPCで画像を確認すれば一目瞭然。

M.Zuiko 45mm F1.8の実力が計り知れないほど優れていることに驚かされるでしょう。

M.Zuiko 45mm F1.8の小ささには完敗

特に絞り開放での表現はPROレンズのボケ味を凌駕するきれいな表情を見せてくれるのです。

価格こそ税抜きで3万円を切る破格値ですが性能はOLYMPUS(OMDS)独自のゼロコーティングが施されています。

また準EDレンズとも言えるE-HRレンズが2枚採用され徹底的なコンパクト化が図られています。

E-HRレンズ

そこそこの低分散性と色収差補正を含みさまざまな収差補正が達成できる特殊レンズ。レンズの小型化に有利。

レンズ設計は2013年と古いものですが、設計段階で高性能化が図られているので時代に関係なく高性能を発揮します。

マイクロフォーサーズの単焦点は小さい悪魔

小型すぎて紛失しそうになる

M.Zuiko 45mm F1.8は重量116 gと持っていることすら忘れそうになる重量です。

大きさも最大計56mmとポケットに簡単に入る大きさです。

それでいて明るさがPROズームを入れた中望遠系の中でF1.8と最も明るいのです。

そのためボケ味は望遠系にふさわしいフワリとした柔らかさを持っています。

残念ながらこのレンズは購入時にフードが付属していません。

残念ながらフードは別売

サードパーティー製フードでも見た目は格好良くなる。

ただし純正でもサードパーティー製でもフード取付時はデコレーションリングを取外す必要あり。

内面反射防止が優れているとの理由で付属していないようですが、光によるフレアなどの影響は極力避けたいもの。

どんな状況下でもいい作品を作るためにフードはつけたいものです。

純正フードはデザイン的に優れていて撮影モチベーションが上がります。

しかしプラスチック製フードに3,000円を超える投資はなかなか触手が及ばないもの。

幸いにもネット量販店からサードパーティー製のフードが販売されています。

実利優先と割り切れる氣持ちがあるならサードパーティー製をつけてしまうのも悪くはないでしょう。

形状はオリジナルフードとほとんど変わらないので効果も期待できるとこがありがたい。

コンパクトさ故に中級クラスのカメラが似合う

M.Zuiko 45mm F1.8は非常にコンパクトな大きさなのでPENに似合いそうです。

もちろんファインダーで撮影できるOMカメラにも適用できます。

小さいレンズには小さいカメラが大変似合うので筆者はあらためてE-M5 MkIIに付けて利用することが多いです。

マイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)の最大の特長は小型軽量です。

E-M5 MkIIとM.Zuiko 45mm F1.8との組み合わせはマイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)最高傑作の一つです。

中級クラスのカメラとの組み合わせは最高

その映りは絞り開放から目からウロコです。

カリッとしたピントに周りはしっかりとボケてくれます。

花の撮影では特に映りが顕著です。

ボケ味はさすが中望遠F1.8

F1.8開放での撮影

溶け込むように背景が写るので被写体が浮き出る

ピントを合わせたい1点だけが強調されるので写真としてみていて氣持ちよさを感じます。

風景や自然撮影に連れていきたい逸品

M.Zuiko 45mm F1.8は中望遠という性格だけにポートレート向きとされています。

しかしこれだけの映りを実現するならポートレートだけに使用するのはもったいない話。

自然風景やスナップ撮影などでドンドン出動して欲しいレンズです。

氣軽に連れていける単焦点レンズって最高すぎる!

フルサイズでこれだけの開放レンズを持ち出すとなれば相当な重量を覚悟しなければなりません。

ところがこのM.Zuiko 45mm F1.8はズームレンズとともに持参しても持っていることを忘れさせる優れもの。

どんな撮影でも必ず持っていきたい1本になること間違いありません。

中望遠レンズで効果的な切り取り方を実現

静かすぎるオートフォーカス

小さなカメラにこれだけの機能が搭載されているとはびっくり。

この言葉が意味するところは静かすぎるオートフォーカス機能を示します。

OMDS/オリンパス独自のMSC機構。

堂々とホームページに書かれているように、この機構を搭載したレンズは動いていることさえ忘れる機能です。

あれ?ピント勝手に合っているよ

シャッターボタン少し押した瞬間に合うよ

近接に合わせてシュッと動き、すぐさま遠景にフォーカスさせると動きさえわからないぐらい見事に合わせてしまう。

こんな小さなレンズにこれでもかと言わんばかりにOMDS/オリンパスの技術が盛り込まれているなんて。

もうママのためのファミリーポートレートレンズとは言わないで欲しいと感じさせるほどです。

最短撮影能力は一般的

M.Zuiko 45mm F1.8はフルサイズ換算90mmのレンズですが、中望遠としての近接能力は特記するものはありません。

ただ一般的に中望遠の大口径レンズは大きく重いものが多い中、M.Zuiko 45mm F1.8は驚くほどの軽量。

こんなに重量や大きさに差がある中でフルサイズ単焦点中望遠レンズと同程度の近接能力。

もう文句のつけようすらありません。

PREMIUMレンズは撮影倍率がほぼ統一されている

最短撮影距離は50cmですがしっかりマイクロフォーサーズとして0.11倍(フルサイズ換算0.22倍)を確保。

もう少し近寄りたいならクローズアップレンズを持参して準マクロ撮影でしのげます。

解像度はもともと高いレンズですからクローズアップさせても画質が落ちる心配もなさそうです。

ワンランク、ツーランクアップを目指すならPROレンズ。

次はPREMIUM M.Zuiko 25mm F1.8

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