レトロデザインが渋すぎるOM-3|マイクロフォーサーズの最高傑作

2025年3月にマイクロフォーサーズからOM-3が出たけど実力はどうなの。
マイクロフォーサーズのカメラが氣になっているけど、どれを選べば良いの。
OM SYSTEM系のカメラで購入しても後悔しないカメラはどれなの。
こんな悩みは無いでしょうか。
この記事ではOM SYSTEMを主体にとしたカメラ選びについてお伝えします。
最後まで読んでいただくと要望と予算について明確になります。
この記事の内容
- 撮影スタイルでどのカメラを選べば良いのかはっきりする
- 最新機種OM-3の実力がわかる
2025年はマイクロフォーサーズのカメラバリエーションが出揃った年
これはOM-3の登場が大きいと断言できます。
OM-1、OM-5とE-M10の3機種だった時代はOM-1とOM-5の機種間差がとても大きく感じました。
理由はコンピューテショナル機能にあります。
初代OM-1は、発売からわずか2年でOM-1 MarkⅡが登場。
MarkⅡは最先端とも言えるライブGND搭載を主軸に飛躍的な機能充実が図られた製品です。
しかしながらライブGND以外の機能では大きな飛躍は認められずOM-1買い替えはあまり進みませんでした。

OM-1とMarkⅡのスタイルが同じという点も新型感が薄かったね
一方でOM-5はOM-1に搭載されたコンピューテショナル機能はそこそこに抑えられ、
軽量コンパクトというイメージだけが先行した印象。
プラスチックボディということもあってOM-1系のサブ機にOM-5という選択肢は機能差が大きすぎました。
さらに初代OM-1からMarkⅡに代替わりが進む中、初代OM-1とOM-5の価格差が縮まりました。
この影響はとても大きいものでした。



公式では後半のOM-1販売は早々に店じまいになりました
OM-5を購入する理由が希薄になり価格差縮小で中級機の意味が薄らぐことになったのです。
旧式といえどフラグシップ機が中級機とほぼ同額で購入できるのですからユーザーはOM-1を求めます。
つまり3機種で続けるOM SYSTEMの販売戦略のバランスが崩れ始めまたのです。
OM-3登場で息を吹き返したマイクロフォーサーズ
ここで登場したのがOM-3。
OM-3はOM-1 MarkⅡに搭載されている機能を持ちながら一部OM-5に似た部分を持ちます。


OM-3がOM-1とOM-5の中間地点にあるかといえばそうではありません。
少なくともマグネシウムボディをまとうことで質感は高級機並に。
確実にユーザーへ持つ喜びを与えています。


またOM SYSTEMのお家芸と言えるコンピューテショナル機能はOM-1 MarkⅡに近づいています。
フラグシップ機、それもMarkⅡでしか許されなかったライブGNDがOM-3に搭載。



フラグシップ機だけに許された機能が使えるなんて魅力的
初代OM-1よりも高機能なSSWF(ゴミ取りセンサー)が組み込まれました。
データ保存用のSDカードスロットが1スロットとやや弱い印象ですが、
ソフトウェアについてはフラグシップ機同様で至れり尽くせりです。
OM-3は、フィルム時代最高級カメラとして君臨していたOM-1のデザインを踏襲。
PEN-Fで採用されていたクリエイティブ(CR)ダイヤルも投入されOM SYSTEMの意氣込みがわかります。


価格は公式サイトで264,000円とOM-1 MarkⅡの305,800円に比べ約4万円ほど安いだけですが、
ライブGNDが使える点と高級感を醸し出すデザイン採用で実は相当オトクなのです。
OM-5ゆずりは3点
レトロデザインで誰もが飛びつく機能ながらフラグシップ機の機能に少し及ばない。
その点は3つ。
ボディ内手ぶれ補正 (段) | EVF解像度 (万ドット) | SDカードスロット (枚) | |
OM-1 MarkⅡ | 8.5 | 約576 | 2 |
OM-3 | 6.5 | 約236 | 1 |
OM-5 | 6.5 | 約236 | 1 |
これら3点で注目される点はファインダー(EVF)解像度でしょう。
「なぜOM-1と同じ500万ドットにしなかったのか」という声もあるようですが、
実際それほど不都合と感じる見え方ではありません。
筆者がCP+2025に臨場し実際にOM SYSTEMのスタッフさんと話したところその点は考慮しているとの発言。
チューンナップを行い、明るさや色目もバージョンアップしていると明確な答えを頂きました。
実際OM-3のファインダーを覗いた際は違和感なく画像を見ることができました。
OM-1系と比較すれば違いはわかるでしょうが、多くは見比べて評することなどありません。
OM-1とOM-3のファインダー見え方を比較してみましたが大きな解像度の違いはありませんでした。
若干視野枠的なところでOM-1が勝っている。
その程度です。



奥行き感があるOM-3のEVFの方がメガネ装着時は有利
OM-3をOM-1のサブ機として持ち歩いたとしても、違和感は感じ取れないでしょう。
手ぶれ補正もOM-3がOM-1に比べ2段分補正が甘いと数値上ではないっていますが、
すでに6.5段補正が高性能であるため、2段分の差は誤差範囲とも言えます。
OM-3のスタイルを考慮すると超望遠レンズを多用することは少ないはず。
シャッター速度1/2が手ぶれ補正により実質1/500か1/2000に相当するかを論争する程度。
高速シャッターは野鳥等動き回る被写体を撮るカメラに必要な機能と言い換えることもできます。
有利に働く低解像度ファインダー
OM-3を使って街中を1日中スナップ撮影。
驚いたのが電力消費量。
電源を入れっぱなしにして撮影を続けていたのですがバッテリーが本当に減りません。
バッテリー減少量はOM-1使用時に比べて遥かに低いのです。
恐らくこれはファインダー(EVF)解像度を落としているためだと考えます。



視認性は全然悪くない
見た目を良くしようとむやみにファインダー解像度を揚げる仕様よりバッテリー持続性のほうが大切。
スナップ撮影は瞬間が命なのでバッテリー持続性向上はムチャクチャありがたい。
家に帰ってバッテリー減少量を確認するも20%程度しか減っていないのです。
旅先で充電ができない状況でもOM-3なら無敵に数日間の撮影に耐えられそうです。
OM-3を必要とするユーザー
OM-3はOM-1にかなり近いコンピューテショナル機能を有しており性能的にはOM-1に近い作りです。
特に鳥や飛行機など動き回る被写体認識がフラグシップ機同等と優れた性能を有しています。
一方カメラ前面にグリップが装備されていないことからしっかりとしたホールディングはやや苦手。
カメラ自体がレトロイメージ的な作りなので使用場面は街が似合います。



野鳥狙いならホールド感のあるOM-1 MarkⅡに軍配
ただ性能がOM-1譲りなのでフィールドでも使用したいならグリップは欲しいところ。
サードパーティー製ですがなかなかにしっかりしたグリップが販売されています。
高級感を醸し出した木製グリップとバッテリー交換枠設置とSD取出しもできるため使用には困らないでしょう。
さらなる使いやすさを目指すなら購入検討をオススメします。
オリジナルのまま使うならOM-3はスナップをメインに使用するのが最もふさわしい。
筆者はそうとらえています。
OM SYSTEM=フィールドの定石を破ったカメラ
OM SYSTEMだからと言ってすべてフィールドカメラとイメージするのは早合点。
ただOLYMPUSから分社化してOM SYSTEMになってからフィールド色が強くなったのは確かです。
少なくともPENはスナップカメラとしての地位を築いています。
PENはもともと街スナップを主体に作られたカメラなのでOMとは一線を画します。



PEN E-P7もアジア圏で大人気


OM系はフィールドが主体、PENは街スナップをメインというイメージで進められていますが、
ホームページ上はフィールド色が強いためかOM SYSTEM=フィールド専門ととらえがち。
しかしOM-3の登場でメーカーイメージがガラリと変わりました。
殻を破ったカメラが生まれたのだから今後マイクロフォーサーズはさらに面白くなる。
レトロデザインをまとったスタイルだからこそ、
待ち行く人々はOM-3を見かけるたびに興味を持つことでしょう。


このスタイルは決して男性ウケするだけではありません。
女性にとっても魅力的となることは間違い無いでしょう。
単焦点レンズでさっそうと撮影する姿はとてもサマになります。
昔、PENがオシャレカメラということで女性にもてはやされた時代がありました。
OM-3がその時代を再現するかのように飛び出したのです。
老若男女問わずOM-3は誰が持ってもオシャレで粋な存在として現れました。
バッテリーを氣にせず一日ゆったり過ごせる
デジタルカメラは一眼レフからミラーレスに変わったことで電気の消耗は激しくなりました。
光学的要素であったファインダーを電子的要素に変えた結果によるものです。
そのため小さなバッテリーでは一日の撮影すら持たなくなる可能性が出てきたのです。
OM系カメラでは低電力設定というスリープタイマーを設けたり時間で電源オフ状態にすることも可能。
確かに低電力によって無用なバッテリー消耗は減りました。



電池残量を氣にしなくてもいい撮影って最高だね!
しかしながら小さなバッテリーでは心もとないのも事実。
できるだけ大きなバッテリーを使えるならそれに越したことはありません。


実際OM-5はBLS-50(1,210mAh)ですがOM-1はBLX-1(2,280mAh)と約2倍の容量です。
同等のセンサーとEVF解像度ととらえると持続時間は約2倍。
OM-1が高解像度EVFであることから単純に2倍の差があると言い切れませんが、
少なくとも両カメラを使用した感覚では2倍程度の持続差があると思えました。
一般的なスナップや風景撮影ですらOM-5はバッテリーの減りが早いイメージ。
野鳥撮影のような連続撮影を繰り返すなら予備バッテリーは2個は持っていきたいところ。



低電力設定すれば1000カットまで持続させることも可能
対してOM-1はいろんな撮影に使っても困窮するようなバッテリー減少を経験することは少ないのです。
幸いにもOM-3ではOM-1と同等のBLX-1が採用されました。
EVF解像度がOM-5と同等であるためにむしろOM-1よりもバッテリー持続性は上がります。
このおかげでバッテリー残量を氣にすることがかなり減りました。
既存バッテリー採用のお陰でOM-1ユーザは新しくバッテリーを購入する必要がなくなった。
バッテリーに使う費用を他に回せるのだからありがたい話です。
リチウムバッテリーは安価な製品でも5,000円程度する商品。



互換性バッテリーって使っても良い?



発火の危険性があるから止めたほうが良いね
OM-3をサブカメラにと考えていて、もし違うバッテリー採用だったなら、
数個もの異なるバッテリー持参を余儀なくされていたのです。
メーカーとしても別型のバッテリーを作ることはコスト高となるため、
BLX-1採用はメーカー・ユーザー両者にとって有益な結果をもたらします。
実際OM-3でBLX-1を使用した感じではOM-1よりバッテリーの減りは少なく感じました。
OM-1と共通化できた結果、サブカメラとしてOM-3選択のメリットは一氣に向上しました。
PEN-Fにだけ許されたクリエイティブダイヤル搭載
筆者がCP+ 2025に臨場した際、OM SYSTEMのスタッフさんから直接お聞きした一言。
「クリエイティブダイヤルをOM-1にも設置してほしいという要望が強かったんです」
要望がどの程度あったのかわかりませんが、少なくともOM-3に搭載された事実から、
かなりのユーザーからの声がメーカーに寄せられていたはずです。
実際にOM-3を街中に持ち出しクリエイティブダイヤルをクルクルいじってみたところ、
これまでの撮影方法が180度転換したように感じられました。
大きな違いはデータの取り扱い方。



専用アプリをダウンロードしよう
QRコードは下にあるよ


これまでRAW中心で撮影を行ってきましたが、クリエイティブダイヤル設定でJPEGを見直すきっかけに。
筆者が好むモノクロ写真の出来栄えは完璧ではありませんが及第点。
本来モノクロは、がっつり編集ソフトで焼き込み・覆い焼きで階調豊かにすれば最高ですが、
クリエイティブダイヤルで得られる画像もSNS投稿なら十二分な仕上がりです。
撮影の楽しさからOM-3を使えば速攻でSNS投稿したくなるから不思議。
撮影時の食事休憩やコーヒータイムを利用してSNS投稿すれば多くの人々に興味を持ってもらえます。
OM-3を使うことで単に記録的なJPEGが有効利用できるようになったのです。
撮影が超楽しくなるカメラ
これまでOM-1やE-M1 MarkⅡをスナップカメラに使用していました。
グリップがしっかりしていて使いやすい。
この点はさすがにフラグシップ機です。
ただスナップ撮影はコンパクトデジタルカメラでパチパチ撮るような感覚が強め。
もっと氣軽に、もっと収納性能がいいカメラが欲しいと感じていました。
OM-5なら軽量コンパクト。
間違いありません。
しかしどこかOM-1に似ておりフィールドを意識した作りがあるので街スナップとの相性がもう一つ。
そう感じていたところにOM-3の登場。



PENと併用すればもっと楽しい写真ライフが送れそう!
グリップがないためホールド感は味わえませんがスタイルとコンパクトさを重視した作りがたまりません。
軽快さを強く意識させるOM-3にストラップはどこかよそよそしいイメージがつきもの。


そこでハンドグリップを取り付けるとまさにスナップ仕様に早変わりしました。
小さなバッグにも入れやすくなり、街スナップでは連日のようにOM-3を連れて行くことになります。
OM-5とOM-3の選択の方法
これだけOM-3のことばかり書いてしまっているのでOM-5はもう不要なの?
そんな声も聞こえてきそうです。
実際はそんなことはありません。
なぜなら公式サイトの価格でOM-3は約27万円、
一方でOM-5は約16万円強と10万円程度の差があります。
OM-3の性能がOM-1のそれに近いということもあり価格設定はOM-3はやや高め。
静音連写こそ差があるとは言え山岳撮影や風景撮影に適した防塵防滴をOM-5は装備しています。



山岳ならOM-5は軽量で良い
特に山岳で1gでも軽量を求める傾向が強いならスタイル重視のOM-3よりOM-5の方が最適です。
バッテリー容量がOM-5は小さいこともあり、OM-5を選ぶ際は予備電池は必須です。
さらにOM-5は小さいながらグリップがあるため手袋をしたままの撮影にも対応可能。
マイクロフォーサーズのレンズははどれを選んでも優秀ななので、
トータルバランスで軽量システムを構築するにはOM-5の選択は外せません。
コメントはお氣軽に