マイクロフォーサーズ(OMDS)が今後発展するための秘訣5選

オリンパスのカメラ部門が分社化し、OMDSとなってから久しいですがオリンパスは今後どうなるのか。

OMDSは将来大丈夫か、マイクロフォーサーズに未来はあるのか、など様々な憶測が飛び交っているようです。

将来のことは誰も予想できません。

言えることは常にユーザーから熱い視線で見られているのはマイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)。

マイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)の弱みは必ず強みへと変わっていきます。

独善的ですが、その理由は以下の秘訣5選にあるからです。

昨今のOMDSの動きはAIの台頭によって追い風となることは間違いありません。

本記事を読んでもらえると
  • マイクロフォーサーズの今後と将来性がみえる
  • カメラの歴史を踏まえることで生き残るための術が理解できる

OMDSが目指す方向性についてユーザーの立場から一緒に考えてみましょう。

目次

ユーザー満足度の高い金属ボディにこだわる

OMDSユーザーならここ数年の製品についてOMDSがどのような動きになっていたかご存知かと思います。

それはE-M5 MkIIIに加えOM-5のボディがプラスチックという点でした。

多くのファンからため息が出たことにあります。

理由の一つにE-M5 MkIIが金属ボディという高級感を維持していたことが上げられます。

話はフィルム時代に立ち戻って話したいと思います。

まだフィルムを手で巻き上げていた頃のカメラボディは、全てが丁寧に作られた金属製でした。

金属ボディに塗装が施された手巻き式フィルムカメラ

フィルム自動巻き上げを望むならモータードライブという特殊オプションを装備しなければならなかった時代。

写真撮影そのものが人が中心でした。

時代は変わりピント合わせは自動、フィルムの巻き上げも標準装備となりました。

発売当初は未来的なデザインで反応も良かった

そしてエンジニアリングプラスチックがカメラボディの主役と置き換わっていったのです。

エンジニアリングプラスチックは軽量で強度もあり、撮影だけを目的とするならメリットばかりでした。

その結果、カメラはすべてプラスチックボディに変わるかと思われたのです。

エンジニアリングプラスチックに移行した頃のオート式フィルムカメラ

しかし高級機には必ずと言っていいほどマグネシウムやアルミニウムの金属ボディが採用されました。

なぜなら高級機を購入するユーザーにとってカメラは撮るだけの道具ではないことを理解していたからです。

もちろん高級機はプロ写真家が使用するわけですから、信頼性と耐久性を付与する必要がありました。

そのため金属ボディが消滅することはありませんでした。

金属ボディは持ったときの安定感が違うね

一眼レフが登場し始めた頃はカメラ一台購入するだけで、給料の何ヶ月分も支払う必要がありました。

それでも欲しいユーザーはローンでカメラを買っていたのです。

カメラが普及してしまった今ではさぞかし驚かれることでしょう。

しかしカメラそのものの価値観は、高嶺の花であった時代も今の時代においても変わりません。

なぜならそこには持つ喜びという満足感があるからです。

老朽化しても愛される名機

いくら軽量なマグネシウムが使用されても金属ボディはエンジニアリングプラスチックの軽さには敵いません。

しかしながら金属ボディの優位性は老朽化しても愛され続けるという点にあります。

かつて真鍮をベースに作られたカメラで、よく塗装が剥がれることが言われていました。

ところがこの真鍮むき出しの状態はユーザーにとって自身が使用した証なのです。

その証に愛機という勲章を付けることができたのです。

カメラ雑誌に真鍮が露呈した写真がアップされシブいと評されてたよ

金属ボディは、飽きてしまえば転売されることが少なくいつまでも手元に置いておきたい愛着がありました。

一方エンジニアリングプラスチックカメラは老朽化すればプラスチックに傷が付くだけです。

ときには割れて修理も出来ずそのまま放置・廃棄されることもありました。

エンジニアリングプラスチックのもつ軽快さは年を重ねるごとに老朽化とトレードオフでした。

つまりカメラが消耗品として扱われる結果を生み出したのです。

クラシックカーもオールメタルで大切に維持管理されている

一方で金属ボディは年々、持つ人に喜びを与えペットのような感覚を与え続けました。

愛着という文字は写真に慣れ親しんだユーザーであればあるほど強くなりました。

そこには持つ喜びと撮る喜びが同化し、共に成長できたからです。

ここに金属ボディがいつまでも輝きを失わない本当の理由があります。

デジタルカメラ全盛期においてカメラの存在自体、消耗品の見方が強くなったのは事実です。

そんな中でも金属ボディのユーザーに対する満足度や愛着度は今も昔も普遍です。

エンジニアリングプラスチックはやはり劣化する製品なのですから。

筆者はオリンパスを最初に買ったのはOM-D E-M5 MkII。

OM-D E-M5 MkIIを転売しない理由は金属ボディだから

その購入理由は、一つに山で使用できるタフな金属ボディというふれこみがあったからです。

金属の持つ信頼性は時代に関係なく衝撃に強いことがあげられます。

そこには故障はしても破損しない撮影継続の潜在能力が眠っているからです。

OMDS(オリンパス)に対し、全カメラに金属ボディを!とは言いません。

しかし中級機以上には間違いなく適用すべきです。

ユーザーへの持つ喜びを与えてこそOMDSが生き残る道があるからです。

軽量へのこだわりを極限まで追求

マイクロフォーサーズはフルサイズに比べセンサーサイズは面積比で1/4です。

そのことから画質面で劣るというレッテルが貼られがちです。

光の受光量がフルサイズの方が勝っていることは物理的にとらえて比較しても仕方がありません。

暗部でマイクロフォーサーズは潰れがちになるなどという声もOM-1登場でも言われ続けています。

ではマイクロフォーサーズはフルサイズカメラに比べ本当に劣っているのでしょうか。

答えはノーです。

なぜならマイクロフォーサーズでも十分に写真の展示会が開けるからです。

A2やA3プリントでも大丈夫

OMDSの強みに小型軽量が上げられます。

これはセンサーサーズが小さいカメラだからこそ成し遂げられる技です。

下記の表で比較してみましょう。

メーカーOMDSSONY
機種名OM-112-40mm F2.8 PRO II40-150mm F2.8 PROα7R VFE 24-70mm F2.8 GM IIFE 70-200mm F2.8 GM II
重量(g)5993827607236951045
合計重量(g)1,7412,463

各メーカーで最高機種に相当するボディ、標準レンズ、望遠レンズそれぞれの重量を示してみました。

フルサイズ機は望遠ズーム1本で1kgを超えるものが存在します。

それでもトータル重量で2.5kgを下回る所まで軽量化が図られています。

一方でOMDSではどうでしょう。

トータル重量で1.7kgとフルサイズ総合計に比べ確かに軽量となっています。

しかし大きな優位性を保った重量差という段階にありません。

1kg以上の差があればダントツ軽量といえる

マイクロフォーサーズの最大メリットは軽快・軽量という点です。

高性能を目指し重量級PROレンズを開発することはマイクロフォーサーズのレンズラインナップとして魅力的です。

一方、非PROレンズとなる軽快なレンズラインナップも同時に充実してくれることも期待したいものです。

マイクロフォーサーズの最大メリットは小型軽量が武器であることを見失ってはいけません。

充実してきた超望遠レンズ

この表を見てください。

9121420406080100150200300400500600
ED 9-18mm F4.0-5.6
ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
ED 40-150mm F4.0-5.6 R
ED 12-200mm F3.5-6.3
ED 14-150mm F4.0-5.6 II
ED 75-300mm F4.8-6.7 II
ED 100-400mm F5.0-6.3
ED 150-600mm F5.0-6.3
2024年3月現在

これは非PROレンズにおける現行販売機種です。

PROレンズは確かに優秀でよく映るという定評があり、性能面だけなら使いたい代物です。

2024年にはマイクロフォーサーズの武器となる超望遠分野に強化が図られてきています。

この傾向は野鳥撮影には大変魅力的な方向性と言えるでしょう。

ただし超望遠レンズは山岳などのフィールドに持ち運ぶには大ぶりなため不利です。

実際にどれだけ重量差があるのかは家電量販店で確認されるといいでしょう。

山岳などで使用するには小型軽量レンズが最適です

注目したいのは、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIの小型軽量は見事

このレンズは筆者がOM-D E-M5 MkIIを購入した際にキットレンズとして入手しました。

フルサイズで28mmから300mmという広範囲のズーム域で小型化が実現され、映りもある程度満足できる一品。

特に軽量コンパクトなレンズには一目見た瞬間に惚れ込んだ想い入れがあります。

ED 14-150mm F4.0-5.6 IIは、後に色々なZuikoレンズを買った経験でも持ち出す選択肢上位にあるレンズです。

そこには軽量コンパクトさというマイクロフォーサーズの魂が刻み込まれています。

ではED 14-150mm F4.0-5.6 IIだけを非PROレンズとして愛用すれば良いのでは。

そんな声も届きそうですが、問題が一つあります。

広角側の12mmまでレンズ域が到達していないことです。

ではED 12-200mm F3.5-6.3を使えばどうだという意見も出てきそうです。

確かにそのとおりです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3の映りは大変良い

ED 12-200mm F3.5-6.3は大変便利なズームで映りも抜群です。

ところがED 14-150mm F4.0-5.6 IIに比べ極点に重く大きい点が厄介です。

安価な非PROレンズ

PROレンズからわざわざ非PROレンズを使う目的は何かという点について述べたいと思います。

それは軽量かつコンパクトであるということです。

フルサイズにはない最も優れた点をマイクロフォーサーズで実現するためには軽量とコンパクトさは外せません

PROレンズではED 12-40mm F2.8 PRO IIとED 40-150mm F2.8 PROという対が存在します。

最も非PROレンズでもED 14-42mm F3.5-5.6 EZとED 40-150mm F4.0-5.6 Rという対は存在します。

しかしながら後者の対はPROレンズの性能に比べ、その差が大きすぎます

特にED 14-42mm F3.5-5.6 EZは電動ズーム機能を備えていますがよく故障するという話を耳にします。

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZは小さくて便利だが電動ズームの故障が噂されている

電動ズームは1990年頃にPENTAXのFAレンズで採用されました。

ところが写真雑誌の中で評論家などから徹底的に酷評を受けた機能です。

筆者は当時FAレンズを購入し高級タイプのFA*レンズまで揃えたことがあります。

しかし実際に電動ズームを使ったことは一度もありません

なぜなら機械任せのズームは手動に比べ細かな調整ができないからです。

加えて当時の充電不可の電池を無駄に使ってしまうなど利点がどこにも見当たりませんでした。

このような歴史がある中でOMDSがよく電動ズームに手を出したなという氣もします。

ズーム機能はすべて手動がベストだということは歴史が証明しています。

また広角域も14mm止まりであることからPROレンズの代用として使用することには力不足です。

さらにED 40-150mm F4.0-5.6 Rに至ってはあまり性能面で強く押し出してはいません。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rは映りは良いが特長が表示されていない

ところがこのレンズは外国では高く評価されているのです。

理由は小型軽量で安価な存在であるにも関わらず、描写がそこそこ良いからです。

コストダウンが図られていることから残念ながらED 14-150mm F4.0-5.6 IIのような防塵防滴機能はありません。

またゼロコーティングやレンズ商材について詳しく書かれていません。

つまりこのレンズを準PROレンズとして位置づけるにはこれといったポイントが見当たらないのです。

注目したい非PROレンズ

可哀想な非PROレンズ群の中にありながらED 75-300mm F4.8-6.7 IIは輝いています

M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIはPROレンズではないが映りがよい

それはこのレンズにはPROレンズの準資格があります。

レンズ性能では高級な商材を使用しています。

M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIは映りが良い

またフォーカス機能も優秀で、コーティングもしっかりOMDSオリジナルのゼロコーティングが施されています。

防塵防滴機能こそ付与されていませんが、そこはPROレンズのワンランク下ということが理解できます。

ところが75-300mm F4.8-6.7 IIだけは単独で切り離されたズーム域の存在なのです。

つまりどこにも対をなす標準域のズームレンズが存在しません。

このレンズを使うにしても望遠域だけ強化された一人ぼっちの存在では困るという位置付けです。

OMDSはこのED 75-300mm F4.8-6.7 IIを補う標準ズーム(準PRO)を開発すべきと考えます。

広角域12mmを網羅し望遠域75mmまでを賄う新しい非PROレンズです。

提案としては12-80mmもしくは12-70mmです。

このレンズを作ることによってPROレンズの組み合わせの競合にはなりません。

PROレンズを選択するユーザーには

ED 12-40mm F2.8 PRO IIとED 40-150mm F2.8 PRO

非PROレンズを選択するユーザーには

ED 12-80mm(70mm)F4.0~5.6とED 75-300mm F4.8-6.7 II

というユニークな選択を可能とするからです。

75-300mm F4.8-6.7 IIの重量は423gです。

仮に12-80mm(70mm)F4.0~5.6が250g程度なら中級機本体との組み合わせにより軽量コンパクトさは完璧です。

ここにはマイクロフォーサーズの生き残りをかけた魂が芽吹くことになります。

飛び抜けた電子性能

OMDSは自らコンピュテーショナル フォトグラフィという名のもとで様々な電子的処理の工夫がなされています。

それらは以下の12点にまとめられます。

機能説明
ハイレゾショット自由なアングルで高解像の写真が楽しめる。OM-1以降手持ちが可能。
ライブND複数の画像を重ね合わせ疑似的に露光時間を延ばすことでNDフィルター装着時のようなスローシャッター効果(全レンズ対応)。
ライブGND明暗差の大きな撮影シーンを美しく表現することができる。
ライブコンポジット
ライブバルブ
光跡の状態を確認しながら、美しい比較明合成写真を撮ることが可能。
露出や仕上がりの状況を確認しながら、バルブ撮影による長時間撮影。
インターバル撮影
/タイムラプス動画
最大9,999コマのインターバル撮影に対応。コマ数の多い長時間の撮影が可能で自動でタイムラプス動画生成。
深度合成過度に絞り込むことなく背景ボケを生かしながら被写界深度の深い写真を撮影。
フォーカスブラケットピントの位置を少しずつずらしながら1回のシャッターで最大 999コマまで撮影できる機能。
プロキャプチャータイムラグが原因で撮り逃していた決定的瞬間を記録できる機能。
カラークリエーター色相と彩度を自由に調整し、好みの写真に仕上げる。
アートフィルターモニターで効果を確認しながら、アーティスティックで個性的な仕上がりの写真を撮影。
フィッシュアイ補正M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO を魚眼効果なしのワイドレンズとして使用できる機能。
デジタルシフトシフトレンズを使用して撮影しているかのようにライブビュー画面で効果を見ながら縦横同時に「台形補正」や「 遠近感の誇張」ができる。
多重露出画像を重ね合わせて、自由な表現を楽しめる多重露出。重ねる画像をライブビューで確認しながら撮影。
太字はOM-1 MarkⅡから新搭載された機能

たとえばハイレゾショットにおいては小さなセンサーサイズによる解像度不足を補うことが可能です。

ライブNDではNDフィルターを用いずにカメラ内でND効果が実現できるため重宝します。

ライブコンポジットでは購入直後から容易に流れる星の撮影を実現できます。

花火などの夜間撮影がリアルに確認できるすばらしい機能です。

OM-1 MarkⅡから新搭載されたライブGNDは風景写真の常識を突き破りました。

この機能によりこれまでハーフNDフィルターを持ち歩くことがなくなり大きな軽量化が達成されました。

3種類の濃度(2EV・4EV・8EV)と3つの強度(Week・Middle・Hard)が搭載されたのです。

これはフィルター9枚分に相当します。

様々な電子処理を有しているOMDSはフルサイズカメラにない興味ある能力があります。

完全パンフォーカスを実現させた度肝を抜く映像表現

センサーサイズの小ささは、絞り込むことによる回折現象の問題があります。

実際、実用上F11までが使用可能な絞りといえるでしょう。

マイクロフォーサーズはフルサイズに比べ被写界深度が2絞り分深くF11でも実質的にはF22相当です。

そのためF11まで絞り込んだ画像が最も深いパンフォーカス映像と言い換えできます。

通常、近景撮影では被写界深度の関係で遠景までピントが合ったパンフォーカス映像は得られません。

ところがブラケット撮影と深度合成による処理でパンフォーカス映像が可能となります。

相当手前から遠景までピシッとピントの合った映像が作り出せるのです。

ブラケット撮影では最大999枚の映像を集合させ手前から遥か遠くまでピントを合わせた映像が作れます。

震度合成の編集方法

ブラケット撮影では絞り込む必要がないのでF5.6やF8などの高い解像を維持させることができます。

それらを組み合わせると高解像度の映像の集合体が得られます。

ブラケット撮影は通常の映像表現では不可能だった完全パンフォーカス写真が作れるのです。

深度合成はOMDSのお家芸と言えるハイテクノロジーです。

深度合成について詳しく解説

センサーサイズを補う解像度の実現

ハイレゾショットは複数枚の映像を一枚の映像として処理する技術です。

これはマイクロフォーサーズの限界と言われる2000万画素を超越する超高解像度映像を実現させています。

この技術は当初、三脚を用いた撮影にのみ適用可能でしたが近年では手持ち撮影でも可能になっています。

もちろん解像度は手持ちで5000万画素、三脚を用いれば8000万画素となります。

同じハイレゾショットでも画素数に差が生じます。

しかしながら超高解像度は、きめ細かなより大きな引き伸ばし写真に耐えることができます。

ハイレゾショットは動かない被写体に限定されるよ

ただしハイレゾショットは複数枚の写真合成によって成り立っています。

そのため2カット目以降で被写体が動けば被写体ブレへとつながります。

ハイレゾショットは動きを伴わない被写体にのみ適用されるという点で制限を受けます。

ハイテク画像の高みへの挑戦

OMDSを一度使えば虜になるという点は、軽量コンパクトという物理的な内容にとどまりません。

それはハイテクノロジーを駆使したこれまでにない映像表現の実現にあると言っても過言ではないでしょう。

しかしながらこれら技術にはまだまだ改善の余地があります。

OMDS独自路線を走り抜けるためにより高度のハイテクを求めたいところです。

具体的にはライブNDとハイレゾショットとの融合があります。

ライブNDとハイレゾは相性がいいと想う

ハイレゾショットは複数枚の映像合成で成り立っています。

そのためライブNDのように流れる映像に使用できるはずです。

現行機では処理技術が異なるという理由で別々の処理が行われているようです。

風景映像では細部表現を高解像度で得たいという声も上がってくるでしょう。

ここにはもっと細かな心配りが欲しいところです。

ハイパーボケを実現

深度合成は完全パンフォーカスという意味でとてつもない技術です。

それは大判カメラのあおり機能であるティルトでしかなし得なかったテクニックです。

ところがマイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)の深度合成はあおり機能ですら凌駕します。

一方でマイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)がいつもやり玉に挙げられているのはその逆の映像。

ボケ具合がフルサイズに比べてすこぶる悪いとされる点です。

つまりマイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)は深度合成の反対を電子処理で補えばいいのです。

AI能力を活用したスーパーエンジンが欲しいね

その名もハイパーボケ

すでに編集ソフトや動画制作ソフトではブラーという名で背景ボケが作り出せます。

これをカメラ内で実現させるのです。

具体的にはボケ量を数値化させユーザーにわかりやすく提示します。

マイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)はフルサイズに比べ2絞り分パンフォーカスです。

そのためAPS-C分のボケ機能に対してはレベル1のハイパーボケで同程度のボケ量。

フルサイズについてはレベル2の機能でハイパーボケで同程度のボケ量とするのです。

さらにレベル3では中判645程度のボケ量を発生させます。

4/3で中判カメラのボケ味を実現すれば無敵だ

このコンピューティング処理はフルサイズに比べてという比較論を一氣に帳消しさせます。

ここで大きな課題はそのデータをRAWで保存させることにあります。

ハイパーあおり機能

すでにマイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)ではライズ機能が搭載されています。

これにより建物の歪を解消する能力があります。

マイクロフォーサーズで高野山のお寺の歪を直す!?

しかしながら大判カメラの最大特長となるあおり機能すべてを網羅するに至っていません。

そこでフルサイズを凌駕するコンピューティング処理としてすべてのあおり機能を付与させます。

ティルトはすでに深度合成で達成されている能力ですがさらに自由度を高めます。

ここにスイングなどを加え大判カメラでしか到達できなかったあおり機能で撮影の幅を一氣に広げます。

これにより建築写真から料理などの物撮りの撮影まで全てをまかなえるカメラに成長させます。

RAW保存させる技術が最も大事

もちろんこの映像もRAWで保存できるようさらにコンピューティング機能を向上させます。

特殊なレンズを用いることなくマイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)がやってのければ大きな飛躍となるでしょう。

実用感度の向上

センサーサイズの小ささは受光能力が低下することから特に暗い撮影ではノイズが増える傾向にあります。

OM-1の新開発センサーとなる裏面照射積層型Live MOSセンサーは感度向上で大きな改善を果たしました。

しかしAPS-Cに比べてやはり高感度でのノイズ発生は抑えきれていないのが実際のところです。

特にRAW画像に至っては色の変化のないグレー1色の箇所ではISO6400で明らかなノイズ発生が認められています。

この部分が処理エンジンでさらに改善できるならマイクロフォーサーズの優位性が先行します。

カメラ毎でノイズ比較がされているユニークなサイト

特に暗部の表現や夜景撮影でその実力が評価されることでしょう。

現時点ではセンサーサイズの小ささはどうしても光量不足によるノイズ発生を抑えきれません。

現状、実用感度がISO3200までとなれば暗いF値の非PROレンズではまだまだ支障が出そうです。

すべてのユーザーにPROレンズを推し進めることは実際的ではありません。

そのため最低でもISO6400でAPS-C並になれば言うことはありません。

マイクロフォーサーズで星を写そう

発熱問題への挑戦

ミラーレスの宿命なのかどうかわかりませんがOMDSのカメラは使用し続けると発熱を感じます。

電源を入れシャッターを押すタイミングが増えると、グリップのあたりがほんのり熱くなります。

恐らく処理エンジンによる影響かと思われますが、暑い夏場にフリーズしそうで不安になります。

実効感度の向上についてさらに改善を求めたいところです。

同時に発熱問題も抑える努力も欲しいものです。

AIノイズ処理応用

AdobeのLightroom ClassicやLightroomでは2023年5月にAIノイズ除去が大きく改善されました。

これまでDxOのPureRAWがカメラノイズ処理の先頭を走っていました。

しかしAIノイズ除去の導入でその差が小さくなってきたようです。

LightroomのAIノイズ除去は大変優秀

実際に一部でDxOのPureRAWのユーザーがそのことを認めていることもあり期待はさらに膨らみます。

参照:AIノイズ除去の能力を確認する

AI機能はChatGPTの発展で騒がれているように、指数的に能力が向上してきています。

つまりAIの発展はマイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)カメラにとって追い風となります。

なぜならAdobeのAIノイズ除去能力がフルサイズの画質に近接させることも夢ではなくなってくるからです。

当然フルサイズでも同様の高画質を求めることでしょう。

しかしながらすでにフルサイズ画像は過剰という意見も出ています。

つまり、これ以上の高画質追求に意味をなさなくなる可能性があるのです。

今後AI機能の恩恵を受けるのはマイクロフォーサーズだね

マラソンのように追われる者より追う者の方が速度を早めることはよくあることです。

マイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)は常に追う者の立場にあるわけですから目標は明確です。

AI機能が一般的になってきた以上、マイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)の画質向上は目前です。

Adobeフォトプラン

カメラ内AI処理を目指す

一方でAdobeのAIノイズ除去はマイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)にとっては他社です。

押さえておきたいのはマイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)自身がAIを使うことです。

つまり編集ソフトに頼らずにカメラ内蔵のエンジン自体がAIノイズ除去を搭載できるならほぼ満点です。

カメラ内蔵でノイズ除去が高性能なら最高

その画質を編集ソフトによってさらなる高解像度を加えるわけですから正に鬼に金棒といえるのです。

OMDS/オリンパスでは独自の編集ソフトを作っていますが圧倒的にAdobeなどの他社ソフト編集が主流です。

そのため独自ソフトの向上について期待するものではありません。

あくまでカメラそのものの価値を高めることがユーザーの期待となるためカメラ内高解像度追求が必須です。

まとめ

ここまで5選として独善意見を書いてきましたがいかがでしたでしょう。

同意される方、反対の方さまざまな意見が飛び交うことだと思います。

しかし意見が異なっていると言え、マイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)のさらなる発展を願うことは同じです。

日本の家電メーカーがテレビや冷蔵庫開発で外国勢に押された経緯があります。

メーカー内で室内にこもって開発を続けることはガラパゴスになりかねません。

実際にカメラを使っているユーザーだからこそ見える部分は大いにあります。

このブログを読まれている方も、積極的にマイクロフォーサーズ(OMDS/オリンパス)の発展を意見してください。

どこかでその意見は見らることでしょう。

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