マイクロフォーサーズおすすめ神レンズ|ランキング6選
マイクロフォーサーズの中で神レンズと呼ばれるものがあるけどどれくらい優秀なのか。
神レンズがなぜこれほどまで高額なのか知りたい。
どの神レンズがトップオブトップなのだろうか。
そんな疑問をいだいたことはないでしょうか。
このブログではマイクロフォーサーズの中で超一流の神(PRO)レンズをご紹介します。
最後まで読んでいただくと神レンズの真の姿を理解できることでしょう。
本記事では
- マイクロフォーサーズの神レンズの意味がわかる
- 神レンズを使うとどんな作品ができあがるのか理解できる
神レンズの性能と地位
同じカメラなのにレンズはピンキリ。
何をどう選べばわからなくなります。
最初は何もわからずキットレンズで写真を楽しむことだけで精一杯。
カメラを使い慣れたころ、レンズで写真の出来栄えが変わることを徐々に理解し始めます。
写真作品で良い写真を見かけると機材は何を使っているのかが氣になり始めます。
この写真良いなぁ・・どんなレンズ使ってるの?
とくにレンズは自分自身が使っているモノと比較しがち。
ホームページで調べてみると高額なレンズだと氣付かされることもしばしば。
同じ焦点距離なのにこんなに映りが違うのかと驚くこともあります。
目にする作品はプロの写真や熟練のもの。
高いレンズ使うとこんな写真撮れるのかぁ
ところが中には機材ではなく撮影方法(時間・氣象)を上手く活用している場面に出会うこともあるでしょう。
しかし神レンズには汎用レンズと絶対的に異なるものがあります。
それは収差と呼ばれる写真特有の映像の乱れやボケ表現と言われる映像美があげられます。
デジタルカメラになってから光学処理に加えてデジタル処理で収差を補正することも増えました。
しかしながら光学処理が優れていればデジタル処理も良好になることは間違いありません。
神レンズは光学処理を高度に引き上げた存在です。
神レンズと一言で言っても千差万別。
ある人にとってはレンズAが神レンズであっても、違う人にとってはレンズBが神レンズだったりします。
結果的に神レンズの評価は割れる可能性を秘めています。
なぜなら好みの焦点距離が決まっていたり感覚の違いによるものが多いからです。
ただ神レンズの多くは、大多数が絶賛するモノであることは間違いありません。
神レンズの位置付けは人それぞれ
それら特定のレンズのことを神レンズと称します。
神レンズはユーザーが名付ける名玉であってメーカーのウリとは少し異なります。
神レンズを使うと映りは変わるのか
この質問は大変興味深いものです。
たとえば初心者の方と上級者の方が同じ神レンズを用いたとします。
神レンズを用いることでそれぞれに映りは異なるのでしょうか。
答えはイエスでもありノーでもあります。
なぜなら神レンズを用いた際のファインダーの見え方に違いを感じるかどうかがポイントになるからです。
写歴と作品の良し悪しは少し違う
これは感性的なものが多く占めます。
感性の高い人は熟練や初心者という写歴に依存しません。
その逆もしかりです。
違いを理解できるかどうかで写真の写し方・映り方が変わるからです。
フィルム時代にあったホントの話
フィルム時代は様々なフォーマット(大きさ)のフィルムが生産されていました。
よく知られているのは35mmフィルムです。
これは「写ルンです」でも使用されているフィルムフォーマットです。
写ルンです(出典 Fujifilm)
その他にブローニーサイズと呼ばれたロールフィルムがあります。
これは約6cm幅の長いフィルムです。
ロールの長さを変えることで6x9cm、6x7cm、6x6cm、6x4.5cmというサイズが出来上がります。
ブローニーフィルム(出典:ウィキペディア)
そこで当時は6x◯cmというさまざまな大きさのフィルムカメラが登場していました。
さらに大きなフィルムサイズとしては4x5インチサイズのフィルムがあります。
単位を変換すると約10.2x12.7cmです。
デジタル時代には想像もできないサイズだと思います。
フィルム時代にはいろんなカメラが登場したよ
さてレンズに話を戻します。
デジタルのセンサーサイズとはフィルム時代においてフィルムサイズに該当します。
すなわち大きなフィルムであればあるほど多くの情報量を得ることができます。
そこでプロ写真家はこぞって大きなフィルムサイズ(ラージフォーマット)のカメラを用いました。
カレンダー制作や作品発表には大きな情報を持つフィルムが必要不可欠だったからです。
フィルムサイズが大きいことはフィルムに刻み込まれる情報量が多くなります。
つまりラージフォーマットならレンズ性能を問わずとも精密な情報を取り込むことができたのです。
ラージフォーマット用レンズはある程度の性能があれば大きなフィルム情報でまかなえました。
高性能ではないと言っても良いレンズだった
逆にラージフォーマット用レンズは35mmのような小さなフィルム向きではありませんでした。
小さいフィルムを使用するには高性能レンズが必要だったからです。
35mmフィルムレンズはメーカーの努力によって技術革新がなされていったのです。
マイクロフォーサーズカメラのレンズは超高性能
先のフィルムサイズの話をデジタルカメラに当てはめましょう。
デジタルカメラにおいてフルサイズは大きなフィルムサイズに該当します。
それはマイクロフォーサーズに比べ映像の情報を非常に多く取り込めます。
一方、マイクロフォーサーズはフルサイズに比べ少ない情報でしかありません。
では同程度の情報量を得るためには何が必要となるでしょうか。
答えはレンズです。
高性能レンズによる透過がマイクロフォーサーズへ多くの情報を送る必要があります。
レンズを通してどれだけの情報をセンサーに伝えるかが課題
自然とマイクロフォーサーズのレンズ性能は数段上に格上げされていきます。
これは神(PRO)レンズに限ったことではありません。
汎用レンズを比較してもマイクロフォーサーズのレンズは高性能です。
フルサイズのレンズに比べマイクロフォーサーズのレンズ性能は高性能です。
このことはフィルムの過去を語ったように歴史が証明しています。
汎用レンズ同士の比較
一つの例を見てみましょう。
汎用レンズでOM SYSTEMとフルサイズ製品(S)と仕様を比べてみます。
フルサイズの28-70mm F3.5-5.6ではレンズ構成が8群9枚となっています。
その中に特殊レンズが4枚使用されています。
Modulation Transfer Functionの略語。
解像度とコントラストを示す指標で20本(フルサイズでは10本)の線はコントラスト、60本※1(フルサイズでは30本)の線は解像度を示す。
グラフの右側に行くほどレンズ周辺に近づく。
一般的に20本ラインでは80%なら優秀、60%なら良好とされている。
※1:OM SYSTEMは60本を、LUMIXは40本をそれぞれ採用
一方で同等の製品としてM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZがあげられます。
このレンズ構成は7群8枚で、内5枚もの特殊レンズが使用されています。
つまり特殊レンズ使用率だけでもフルサイズでは4/9(率換算:44%)。
マイクロフォーサーズでは5/8(率換算:62.5%)と高い使用率となっています。
コントラストを示すMTF曲線(フルサイズ換算28mm)で比較してみましょう。
フルサイズでは開放値10本で周辺部S方向で約90%、M方向で約70%。
マイクロフォーサーズでは開放値20本の同比較で周辺部S方向で約90%、M方向で80%。
同じくフルサイズ開放値30本では周辺部S方向で約40%、M方向で約20%。
マイクロフォーサーズ開放値60本では周辺部S方向で約70%、M方向で約35%。
いずれも※2マイクロフォーサーズがMTFで優秀な値を導いています。
※2:すべてのレンズ比較が同じ結果ということではありません
MTFだけではわからない神レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROは神レンズとしてよく知られています。
このレンズのMTF曲線を見てみましょう。
ワイド側、テレ側ともに20本ラインでは約80%を維持するレベルとなっています。
一方で60本ラインでは一部を除き40%前後と数値は低くなっています。
出典:OM SYSTEM
MTFでの数値が低い割には神レンズと称されています。
その理由は何でしょうか。
答えは実写性能にあります。
最後は実践が物をいう
確かにMTFは数値的な物差しで性能の良し悪しを判断する材料です。
あくまでMTFは絞り開放時のチャートであって、実写で使用する絞り込んだ状態を再現したものではありません。
特に絞り開放で使用したくなるような大口径の単焦点レンズならまだしも、
絞り込んで使用する風景撮影などでは単純にMTFチャートでレンズ自体の真の力を計り知ることは不可能です。
ですからMTFが良くても実写が伴って良いという結論には至らないのです。
ここがレンズ描写の面白いところです。
神レンズ1:目からウロコのM.Z. D. ED 45mm F1.2 PRO
マイクロフォーサーズはボケ味がいまいち。
よくこんな声を聞くことがあります。
フルサイズとマイクロフォーサーズを物理的な事象で比較しても何ら意味がありません。
数字だけを追い求める撮影者はセンサーサイズだけで物事を判断しがちです。
写真をよく理解している人は数値的な物差しだけで比較はしません。
食わず嫌いはきちんと評価したことにならないよ
自身の眼でカメラのファインダーを覗き判断ができるからです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PROはいい例でしょう。
対フルサイズで数値的な図り方をするなら、マイクロフォーサーズF1.2はフルサイズ換算F2.5と同等です。
バクっといえばF2.8相当の見え方となります。
実際にファインダーを覗いてみるとどうでしょう。
背景に映る人々の顔が全くわかりません。
F1.2, 1/16000, ISO200
F1.2, 1/3200, ISO200
F1.2, 1/4000, ISO200
それどころか何をしている姿なのかすら判断できないのです。
この映像でマイクロフォーサーズはボケ味が悪いと、通り一遍等の発言ができるでしょうか。
ボケ味とはレンズを通してどんな映り方をするのかが重要です。
ただ単にボケればいいということなら高価なレンズを開発する必要はないのですから。
M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PROは定価で約18万ほどします。
単焦点レンズなのになぜここまで高価なの?
そんな疑問が湧くことでしょう。
高価な理由はレンズにとって障害となる収差を徹底的に排除。
加えてボケ味が果てしなく自然。
不自然な映像が写真に取り込まれない工夫がなされていることがあげられます。
とくに後者のボケ味については各社がこぞって研究し続けています。
マイクロフォーサーズがボケないという発言は誰にでも言えることです。
むしろマイクロフォーサーズの映像を知らない発言とも取れます。
マイクロフォーサーズはボケにくい対象。
多くの人にMFTカメラ使って欲しいね
だからユーザーが納得できるボケ味を実現させたい。
こんなことを考えながらメーカーはユーザーに驚きを与えようとします。
結果的にマイクロフォーサーズの映像はフルサイズよりも繊細な映像美を実現させます。
神レンズ2:高倍率で最高の映りM.Z. D. ED 12-100mm F4.0 IS PRO
ズームレンズは広角側は広いほうが使いやすい。
デジタルカメラではフルサイズ換算28mmはやや物足りない画角です。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROはフルサイズ換算24mm始まりで使い勝手がいいレンズです。
またマイクロフォーサーズで100mmはフルサイズ換算200mmとなり相当な望遠をカバーします。
レンズ構成は11群17枚。
ズームレンズでは多くのレンズが使用されることが一般的です。
デジタル用のレンズはどれも高性能
特筆したいのは17枚の内、12枚に高級レンズが使用されていることです。
つまり12/17(約71%)が高級レンズなのです。
色収差を抑えるEDレンズは4枚、球面収差を抑える非球面レンズは3枚も使われています。
レンズ設計上、収差を抑えることは最重要課題です。
主に非球面レンズは広角側に有効で、EDレンズは望遠側で効果的となります。
F8, 1/80, ISO200
F6.3, 1/320, IOS200
F4, 1/400, ISO200
高倍率ズームの設計上、両者がかかえる問題を2つの高級レンズで抑えることは理にかなっています。
逆に高級レンズの多用は収差低減に一役買うものの原材料費が高く付きます。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROはF値が4とやや高めです。
マイクロフォーサーズの特性から考えてM.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3の方が画質的に有利。
そうとらえる考え方もあります。
この論点は間違いではありません。
マイクロフォーサーズという小さなセンサーサイズを名一杯使う画角を有するレンズの方が明らかに有利です。
ただここで示す神レンズの定義はセンサーサイズ云々ということではなく、
あくまでレンズそのものの性能について議論しているに過ぎません。
したがってM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROをM.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3と
比較した際にはどうしてもM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROが神レンズと呼ぶに相応しいわけです。
しかしマイクロフォーサーズの軽快さと軽量化を実現するにはF4は最小公倍数的な位置づけとなります。
さらにレンズ内手ぶれ補正機構を含むことから7.5段以上もの手ブレ抑制が可能で手持ち撮影が相当楽になります。
PROレンズの中で主軸的な存在で防塵防滴はもちろん高速AFなど至れり尽くせりの作りを実現しています。
神レンズ3:隠れた名玉M.Z. D. ED 75mm F1.8
単焦点レンズではF1.2の明るさを持つPROレンズがすべて神レンズと称しても問題ありません。
しかしながらM.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8はF1.2のシリーズに匹敵するほどの映りを実現させます。
レンズ性能はファインダーを覗いた瞬間理解できるものです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8も違わずファインダーを通した映像はズームレンズには無い魅力があります。
F1.8という明るさでありながらF1.2のレンズを使用しているような魔力です。
被写体に吸い付くような映りはできれば開放値で使用したいもの。
F1.8, 1/3200, ISO200
F1.8, 1/1250, ISO200
F1.8, 1/125, ISO200
自然に流れるボケ味をパソコンの大画面で確認すれば惚れ惚れすること間違いありません。
神レンズ4:MFTで唯一の超広角単焦点LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7
マイクロフォーサーズはセンサーサイズの小ささから望遠レンズを得意とします。
フルサイズ画面に比べ1/2となることから同じ焦点距離でも望遠側にシフトするからです。
顕著な例を示すならコンパクトデジタルカメラがあげられます。
1/2.3インチのセンサーサイズなら4.5mmの焦点距離でフルサイズ換算約24mmの画角を持ちます。
つまり小さいセンサーサイズであればあるほど超広角の焦点距離が望遠側と変化するのです。
一方小さなセンサーサイズは広角側の焦点域が苦手です。
いい広角系レンズに出会えると良い写真が撮れる
フルサイズ換算で20mmを下回る超広角域は、さらに不得意の焦点距離となります。
そんな中でLUMIXから9mmという超広角の単焦点レンズが販売されています。
マイクロフォーサーズの超広角レンズには魚眼レンズがあります。
魚眼レンズはレンズ周辺で生じる歪みを逆手に活かしたレンズです。
周辺が極端に広がった写りをするので特定の描写をするには非常に興味深いものがあります。
しかしながら超広角レンズとして一般的な広がりのある映りはできません。
すなわち標準レンズなど他のレンズとの組み合わせ方が難しくなってしまいます。
LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH.は外国製品を除きマイクロフォーサーズで唯一の超広角レンズ。
神レンズに選んだ理由はF1.7という明るさに加えLeica仕様であるという点。
Leicaの称号を持つレンズはしっかりした描写と柔らかさを兼ね備えています。
また軽量コンパクトでレンズフィルターが装着できる点は非常に評価が高くなります。
F1.7, 1/160, ISO200
F4, 1/2500, ISO200
F1.7, 1/100, ISO200
NDやPLフィルターを氣兼ねなく用いることができるからです。
標準ズームと合わせ持つことでこのレンズの必要性は明確に理解できることでしょう。
神レンズ5:テレコンバーター使用可能M.Z. D. ED 40-150mm F2.8 PRO
40-150mmを網羅するレンズはOM SYSTEMから3点販売されています。
1点目はM.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIで汎用のレンズ。
2点目はM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PROの軽量かつ高機能なレンズ。
そして3点目はテレコンバーターが使用できるM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO。
これら3点すべて適用範囲は異なりそれぞれに特長を持っています。
購入の際に最も悩むのはF4.0 PROかF2.8 PROを選択するのかについて。
2機種ともに味わいがあり甲乙つけがたいレンズと言えます。
もっともF2.8 PROは他に比べテレコンバーターが使えるため撮影の幅が広がります。
つまり40-150mmの画角が最大で40-300mmへと変化するのです。
テレコンバーターを使用できるレンズには限りがあります。
それはマスターレンズが高性能であるという条件です。
超望遠レンズの多くがテレコンバーターを使用できます。
しかしより広角側に近い画角を撮影できる40-150mmなら適用範囲は超望遠系レンズより広がります。
このレンズもファインダーを覗いた瞬間の抜けの良さを実感することができます。
ファインダーを覗いたときの心地よさは良いレンズの証拠
レンズフードがやや大振りなためネイチャー撮影における持ち運びはやや面倒です。
しかしながらそれだけの重量感やかさ高さを負担してもなお自然の中で使用したいと感じます。
そこには細かな描写を実現させるからです。
F11, 3.2sec, ISO80
F2.8, 1/800, ISO200
F5.6, 1/8, ISO800
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROは発売が2014年とやや歴史を感じます。
映り自体に全く不満はありませんがⅡ型が出てきても不思議ではありません。
レンズ内手ブレ防止やレンズ面フッ素コーティングが加わるなら間違いなく超神レンズへと昇華します。
神レンズ6:最小ながら高画質 M.Z. D. ED 12-45mm F4.0 PRO
PROレンズを購入するならレンズ搭載のL-Fn(レンズファンクション)ボタンや、
マニュアルフォーカスクラッチがある方が便利。
そう思われる方もいるでしょう。
たしかにレンズにも色々組み込めれていれば撮影で便利なことは間違いありません。
ただそれら機能は本当に必要なのか、代替は効かないのかと感じたことはないでしょうか。
便利機能は精神的にも豊かになりいい写真を撮影できる補助として働きます。
機能はあくまでも機能で、無ければないで使用に困ることはない。
筆者はそんなふうに考えています。
たとえばL-Fn(レンズファンクション)ボタンならあらかじめカメラ側で設定しておく。
マニュアルフォーカスクラッチならピーキング機能を活かしてマニュアル撮影を有効に使う。
工夫次第で便利機能は他の設定などで補うことは可能なわけです。
ただし便利機能が不要だとは言っていません。
あれば必ず利便性は上がることは間違いないからです。
便利だけど必須というわけではないんだよね
そんな便利機能を排除したのがM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO。
そんな風にとらえることができるレンズです。
しかしレンズの中身は相当リッチで高機能。
PROレンズの称号を与えられているだけに満足度は半端ではありません。
なんといっても軽量なところはマイクロフォーサーズを代表すると言っても過言ではありません。
また望遠側45mmと僅かではありますが、10mm(35mm換算)のアドバンテージは大きく感じます。
金属を主体とした作り込みもPROレンズだから味わえる裕福感と満足感。
ずっしりと金属とガラスの重みを感じつつも持ち運びたくなる軽量感がたまりません。
広角12mm始まりというところもPROレンズならではのありがたみ。
F4.0という明るさは押さえながらも軽量コンパクトと高性能を両立している点は見事です。
撮影倍率が広角と望遠で同じという驚異的な機能
通常撮影倍率はズームレンズの場合、広角側と望遠側で変わるものです。
しかしこのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROは撮影者を悩ませることがありません。
広角側と望遠側で同じ撮影倍率を実現しているから驚き。
もちろん広角側なら広い画角を写し込みながら大きく被写体と取り込む。
思い通りの映り込みが実現できるなんて他にはない機能
望遠側なら被写体を絶対的に大きく写し込むから望遠効果を活かし切れるというメリットがあります。
この被写体をここまで大きく写したいから広角側で撮ろうなんて悩みは無用。
こんな隠れた機能を搭載しているだけでM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROは恐ろしく便利です。
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